きりのいいもの

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大学曰く、社会に出たら「ワーキングプア」には絶対なっちゃいけないらしい

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私の大学では1年次からキャリア授業を行うのですが、それが全くつまらないもので「こんなことをして何の役に立つんだろう?」と思いながら授業を受けていました。

社会人になってから授業の恩恵があったかと問われても考え込む自信があります。それくらい役に立たなかったのです。

 

しかしながら、大学の大人はあの手この手を使って私達に「大卒の重さ」を教え込もうとしました。「正社員でなければならない」とか「将来家庭を持ったら何をすべきか」とかいろいろ。

紆余曲折あって全部の「べき」を持たずに生きちゃった結果、同年代の子を見ているとほんの少し惨めな気持ちになることがあります。

 

自分はワーキングプアではないか?

20代半ばで本当にやりたいことを自覚した私は、正社員じゃない道を選びました。

6時間勤務の代わりに給料は雀の涙。副業ありきのキャリアを形成した結果なので後悔はありませんが、常日頃の金欠問題に頭を悩ませ、真っ当な社会人を通すために副業を頑張っちゃっている節があるのです。

私は晩婚家庭に生まれたので、親も同年代より少し上の世代(父:1948年生、母:1956年生)です。同期の親は今も現役で働いている人たちばかりですが、聞こえてくるのは「そろそろ還暦」。母が還暦になったのは大学3年の頃でした。

そんな彼女もいよいよ古希間近。一昨年までは保育士パートをしていましたが、今は基本家でメルカリ生活です。独身の私が家計を支えているわけではありませんが、支払い関係で常に赤字が続いている状況に終止符を打ちたいと思っているのです。

「じゃあクレジット控えろ」と言われればそれまでですが……大人になると想定外の出費があるもので、何はなくとも結局は身を切って経済を回しているわけです。遠くにいる親友は家庭を持っているのに、私は「好きなことをしていて良いね」と言われながら今どきの働き方をやっている……素直に受け取ればそれなりに誇れるのでしょうが、三十路間近にその言葉は喜んでいいものなのか迷ってしまうのです。

 

実家暮らしだから生活はできている

母も母でメルカリや親戚家業の手伝いやらで稼いではいるんです。知恵を絞ればなんとやら、おかげでひもじい思いをせずに生活できているのには感謝の念に耐えません。

だからこそ私は真っ当な社会人を演じるわけですが……演じれば演じるほど、ワーキングプアのことが頭をよぎって一定のタイミングで爆発することもあるわけで。一時期「早く家を出たほうが母の負担にならないんじゃないか」と考えたほどです。

 

ワーキングプア」は、1年次のキャリア授業でやったテーマでした

組織で働く以上、本当は学歴よりも人物像と能力を見て評価されるものです。

社会経験を持った今、その人たちがそうなるのには複雑な事情が絡んだ結果なのに、大学の大人は「こうなってはいけない」と口を揃えて言っていました。

ビデオには「職場の不一致が原因で正規職員を辞め、現在は非正規で働く人」が紹介されていました。上映が終わると就職課のお偉いさんが教壇で「正社員で働くことの意義」みたいなのをしきりに訴えていました。

おそらく私世代から後の世代はそういう教育を受けたために正規雇用にこだわっているのだと思います。誰が見ても休養が必要なのに、お金がないと真っ当な社会人として振る舞えないから急いで正社員になろうとするんです。

私は転職先を4日で辞めたとき、奨学金の返済を真っ先に心配しました。ニート生活が続くと自己破産してしまうと考え込んでしまい、焦っては祈られ、また焦っては祈られを繰り返しました。当然、想定キャリアは契約社員以上です。

かといって地方は副業OK求人が少なくて、妥協しまくった結果こんなことになってしまいました。それでも、案外悪くないものです。多分社会人生活で今が一番楽しいんじゃないかな?

ありがたいことに家に帰ったら仕事が待っていますしね。全然休めないけど、お金稼ぎとしてはいいんじゃないですか?

 

いろいろ書き殴ったらセルフコーチングできたかも。

にしても「大卒になったらワーキングプアにはなるな!」とよく言い切れますよね。これから何が起こるか分からないのに、他人だからそういう責任を負わなくていいんですもん。